本の帯ってどうして付いてるの?

今や、必ずと言っていいほど新刊の書籍についている「帯」。最近では、目を惹くデザインや素敵なキャッチコピーが綴られたものが増えており、帯が気になって、本を手に取る方も多いのではないでしょうか?今日はそんな帯についてのお話です!

日本の本と海外の本の違い

日本では当たり前のように存在する帯ですが、これは日本特有の文化であり、海外ではほとんど付いていることはなく、帯どころかカバーも無しで販売される事も珍しくないようです。

書籍に帯が初めて付けられたのは、確認できるもので大正3年であるとされていています。その作品の帯は白い用紙に緑色の字で「読め!」と書かれていたそうです。これほどストレートに訴えられかけると思わず読んでみたくなりますよね。

帯はなぜ存在するのか

書店でお客さんが本1冊を見る秒数の平均は0.2秒というデータが存在します。その「書店」という世界でお客さんに選んで貰えるよう、帯を身にまとう事は今や当たり前の時代です。
しかし、「表紙カバーにそのまま印刷すれば良くない!??」と疑問がわきませんか?
帯が今も存在するのにはきちんと理由があります。最大の理由としては〝簡単に着せ替えることが出来る〟カバーを作り直すのにはコストがかかり、本の回収をしないといけないなど大変な作業になってしまいますが、帯だけであれば低コストで表紙のバージョンアップを実現できます。

書店に残ってる書籍に帯だけ巻き直すことだけでそれを可能としてしまう。日本特有の文化は本当によく考えられていて誇らしいものですね。

その帯、本当に捨てて大丈夫ですか?
帯はいつもすぐに捨ててしまう。そんな方も多いと思います。「本を読んでいるとズレてきて邪魔になる」「折れたり破れてしまったりで仕方なく捨てる」など様々な理由があると思います。ですが、すぐに帯を捨ててしまうのはもったいないことかも知れません!

例えば、じわじわ人気出始めてベストセラーになったものや、のちにドラマ化・映画化などで人気が爆発した作品。

人気が出ると帯は「〇〇万冊突破!」や「ドラマ化決定!」などと変更されてしまうため、初版の帯は希少価値が高くなり貴重です。なかにはオークション等で高値で取り引きされるものもあるほどです。また、古本屋さんで本を売りに出す時に帯があると、買取額が上がる可能性があります。よほどのことがない限り、本の帯は捨てないで取っておくほうがよいかもしれません。

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